ブックレビュー1~『6色蛍光ペンでわかる経済』
ブックレビューで読書してきた書籍について所感を述べていきたいと思います。
第1回目は経済学の石川秀樹氏の本。
6色蛍光ペンでわかる経済―「思考パターン別・塗り分け勉強法」で経済・ニュースを理解する
- 作者: 石川秀樹
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 6回
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この『6色蛍光ペンでわかる経済』は、勉強法で参考にしようと思い購入した書籍です。
著者の石川秀樹氏は各資格試験の経済学の講義を担当しておられる方で、ネットでも無料講義を配信されております。
講義も一部視聴しましたが、これが非常に分かりやすいです。講義の視聴中にこの6色蛍光ペンを知りました。
その講義のテキストが以下の二冊。
『6色蛍光ペンでわかる経済』では、テキストで経済学の勉強をするときには、テキストの内容を6つに分類し、それぞれを6色の蛍光ペンで色分けする勉強法を紹介しています。
具体的には下のように、
定義→ピンク
仮定→青
分析→黄
結論→オレンジ
長所→緑
短所→紫
と内容を分類します。
この色分けの方法に至った理由として、出来るだけインプット時間を減らすよう効率化を求めたためであるとのこと。
サブノート作成などは作成中に勉強になることはあったとしても、実際は作業している時間が大多数を占め、非効率ではないかと。
出来るだけインプット時間と作業時間を減らすなら、テキストを直接カスタマイズし、かつ、テキストの見直しが容易に出来るようにする方法が良いということが述べられていました。
個人的に6色蛍光ペンが良いと思った理由が、見直しの際、結論だけ知りたいときはオレンジだけ見る、長所と短所だけ知りたいときは緑と紫、と目的に沿って見直しが出来るという点。
また、色分け作業をすることで、内容を分析・整理する力が付くのも利点ですね。
では、税務含め法律の勉強にはどう活用するかという点ですが、『6色蛍光ペンでわかる経済』では憲法の勉強が一例で載っていました。
他には、判例の勉強に有効ではないかと思いますね。
判例には、納税者、課税庁、最高裁と三者が登場するので、各者の主張を三色で分ければ、判別しやすくなります。
加えて、条文規定、理由などを色分けすれば5色で大まかに構造把握しやすくなります。
利用方法も6色にこだわらずに、色分けの意味付けや色の数も自分なりに工夫できるので、誰でも始めやすいと思います。
難点は、繰り返し読むテキストに限られることでしょうか。じっくり取りかかることになるので、流し読みの本には向かないでしょうね。