運も実力のうち
税理士試験には運の要素、例えばどこが出題されるのか、試験委員による問題傾向、難易度、答案基準が公表されない、噂では誤採点があるなど、他の資格試験とは異なり統一性がなく、そこが税理士試験の難しいといわれる所以でしょう。
2年前に消費税法と相続税法に合格した年を振り返っても、直前の模試で出題された黒星論点(基礎論点ではない高難易度論点)が出演され、かろうじて押さえていたために解答できたのが合格の決め手ではなかったかと思うことがあります。
とはいえ、やはりそれ以外の9割は基礎論点で点数を稼いだので、地道ながらも着実に基礎論点を取るのが合格を掴む王道です。
でも、その黒星論点も押さえておきたいと受験生なら気になるところ。自分も気になる性分だったので押さえにいきました。
そのときに意識していたのは、他の受験生ならこの論点は押さえにくるかどうかということ。
基礎は言うまでもなく、黒星論点であっても、理解や結論がシンプルで手間のかからないものなら押さえにいくのも手でしょう。
理論もABCランクに分けられていますが、ABは全部、Cは主要項目に限るなどメリハリをつけて覚えるなどすれば、いざCランクが出たとしても覚えたところは書けるかもしれません。
それでも、確実という実感はないです。これは試験当日までずっとそうでしょう。
そんなとき思い出すのが、サッカーの岡田武史監督の言葉。
98年のW杯に日本を出場させた岡田監督です。
その岡田監督があるJリーグの試合で、明らかな審判の誤審によって負けたときに発言した言葉、
「審判も人間ですから間違いはあります。それも含めて、我々は勝たなければ駄目なのです。」
岡田監督が教えてくれたこと。それは
運も実力のうち
そして
腹を括れば、運が廻ってくる
ということなのでしょう。